採用面接で内定を獲得する確率を上げるための秘訣です。

企業の採用人数が数人~数十人の場合と、数百人の場合で分けた「面接への臨み方」を、理由もふくめてご紹介します。

採用人数が数人~数十人の採用面接

まずは、採用人数が数人~数十人規模の採用面接への臨み方です。

採用人数が少ない場合、教科書通りの面接をしたところで「あまり印象に残らない人」で終わってしまいます。倍率が低いのであればそれでも内定をもらえる可能性は高いですが、高い倍率の中で勝ち抜くには何かしらの印象が残るようにするとよいと思います。

では、この選考対象の中から頭一つ抜け出るようなインパクトを残すにはどうしたらよいでしょうか。

1つの方法としては、常識を外れた行動をすることで自身の印象を強く残す、という方法があります。

余談ですが、私は面接で「挫折経験を教えて下さい」という質問に対し、適当な回答を持ち合わせていませんでした。

その時とっさに「面談日の数週間前に女性に告白し、振られました」という話を出したところ、そこからは面接担当の方と延々と恋愛相談のようになり、雑談のような面接をした結果内定をいただきました。

後から気づきましたが、その時の面接相手は本部長であり、配属後に「印象に残っている」という話を聞いたことがあります。

ただ、同じ「印象に残る」行動でも、同日に選考を受けた知人は、数百文字の論文の枠を無視して「ビッグになる」と書いた結果、見事に落とされていました。笑

私の面接は結果的に上手くいった例であり、実際の面接ではギャンブル要素が多すぎるて使えないと思います。(そもそも選考対象にすら入らない可能性があります。)

 

ギャンブル要素が少なく、相手の印象に残るには、自身の方向性や理想の話をすることが有効です。

学生上がりの就活生は実際の業務を知らないため、「配属先でがんばります」といった漠然としたやる気だけで乗り切ろうとする人が多くいます。そのなかで、「WEB系の開発がやりたい!」等の方向性を伝えられれば、頭一つ抜き出た状態で面接を終えることができます。

さらに言えば、「興味があって○○(言語)を勉強しています。」といったように、自発的に学習できることをアピールすることで、もう一つ抜き出ることができます。

また、自身の方向性を決めるということは、意図しない分野の会社を避けることができる、というメリットもあります。

 

当たり障りのない面接でその場を通過し、運で採用を期待するのも悪くはないですが、就活では面接官に少しでも多くの印象を与えることを目指して臨むとよいと思います。

面接官と言えども人間です。「この人と仕事がしたい」とちょっとでも思わせることが、内定をもらう上で最も重要なことになります。

採用人数が数百人規模の大量採用面接

続いて、数百人規模で募集する比較的規模の大きい企業での、面接への臨み方です。

先に挙げた、数人~数十人規模の採用試験では、印象が残るようにすることを目的に面接に臨んでましたが、大量採用の場合は真逆で、採用の可能性を上げるには教科書通りの面接を行うことです。

 

仮にあなたが経営者や、採用側にまわったことを考えてみると答えは簡単です。

採用側は数百人~数千人の顔や印象をすべて覚えられるわけがないですし、採用した全員にずば抜けたパフォーマンスを期待していることはまずあり得ません。

また、安定した企業が求めるのは安定した生産性であり、能力を持て余してステップアップ(転職)してしまう可能性の高い人を大量に受け入れようとも考えません。

作業を標準的な品質で、標準的な工数を使って仕上げてくれる人こそが大量採用に値する人材です。

 

実際にプロジェクトのチーム編成は、案件全体の管理者と知識が豊富なリーダー的なメンバーで1~3割程度で、それ以外は平均的な技術を持ったメンバー多数で成り立っていることがほとんどです。

面接にも同じことが言えて、管理者やリーダーとしての器がありそうな印象に残った人材を1~3割、平均的な人材をそれ以外で採用することになります。

知識や技術は入社してから磨けます。まずは内定を取ることを目標にするのであれば、採用面接は割合の高いほうを目指したほうが採用の可能性は上がります。

 

さいごに

私事ですが、自分が学生の時に繰り返し練習させられた面接練習は後者の方だったんだなぁ、と社会人になってから理解しました。。。

おそらく面接が得意な人の中には、このようなパターンを理解しながらやっていた方も居たのだと思います。

「面接に臨む企業によってこちらの攻め方も変えるようにする」ということを意識することは、内定を勝ち取るための一つの武器になるはずです。