今現在、会社員として働いていて、これからフリーランスとして独立することを考えている方へ、私自身が「社員のうちにやっておけばよかった」と後悔していることをご紹介します。

当然ですが、フリーランスは会社に属しているわけではないので、会社員のときに当たり前のように受けられていた福利厚生はありません。

保険やホテル・旅館の割引等がありましたが、わたしが一番利用しておけばよかったと後悔しているのは会社が用意してくれる社員教育制度です。

会社員とフリーランス、技術習得までの道のりの違い

会社員が技術を習得するための方法は、以下の3つがメインです。

  1. 現場で覚える
  2. 独学で習得
  3. 会社の教育制度

フリーランスの場合、上記の「3.会社の教育制度」は受けることができないため、必然的に1と2に限定されます。

また、「1.現場で覚える」というのも、社員とフリーランスでは内容が異なります。

会社員の場合

会社員の場合、人手不足のために未経験の技術の現場へ投入された経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

「無謀だ」と考える方も居るかと思いますが、「新たな技術を覚える」ということにおいて、仕事をしながら学習できることは一番早くステップアップできる手段となります。

会社としても、社員教育を兼ねてお金が入ってくるので、一石二鳥となるわけです。

フリーランスの場合

会社員と違い、技術や経験がマッチしないとなかなか案件にたどり着きません。

「習得したいから」という理由で未経験の技術の案件を希望しても、受注できることはまずありえません。

つまり、先に挙げた「1.現場で覚える」という技術習得方法は、同じ言葉でありながら、会社員とフリーランスではまったく内容が異なるということになります。

 

教育制度の活用方法

続いては、冒頭で記述した教育制度について、どのように利用するべきかをご紹介します。

私は以前、中規模のSIer企業に所属していたのですが、その会社では年に一度(だったかな?)、会社が用意した何らかのセミナー受講が義務付けられていました。

具体的には、開発言語やプロジェクト管理、DBやインフラなどの複数のコースから、希望するものを選んで受講するという内容だったのですが、当時の私は「会社にやらされている感」を強く感じていて、無難なコースを選択することで形式上のルールを守っているだけでした。

 

フリーランスになると、こういったセミナーを受けるためには自腹が基本です。会場までの交通費も、もちろんセミナー参加費もすべてです。

ネットで検索すると「無料セミナー」もたくさんヒットしますが、ほとんどが2~3時間程度の話を聞くだけのもので、数日間にわたるセミナーの場合はほぼ間違いなく高額な受講料が必要になります。

 

独立した後でもできることではありますが、無料でできるなら利用しない手はありません。

これからフリーランスをお考えの方は、会社員の今しかできないことを知って、自身のステップアップに活用するようにしましょう。